子どもの世界観
2歳児の男の子が作成した鬼のお面です。
鬼なのになんで角がほっぺにあるんだろう??
と思った保育士が、その子に尋ねてみると・・・
「だって泣き虫鬼だから、これ(角)は涙なの。」と答えたT君。
自分のイメージをしっかり持って作ったお面。節分会にはそのお面を被って参加しました。
そして、節分会で自分の中にはどんな鬼が存在しているかを聞かれたT君は・・・
「泣き虫鬼がいる。」と答えました。
(なるほど…だから泣き虫鬼のお面を作ったんだ)
みんなで豆をまいてそれぞれの鬼を追い出そうね!と確認をし楽しく豆まきに参加しました。
「泣き虫鬼はいなくなったかな?」と尋ねられ、「うん」と答えていたTくんは、お給食になると・・・
「もう泣き虫鬼はいなくなった!」と、とてもすがすがしい笑顔で教えてくれました。豆まきを通して、自分なりに泣き虫鬼とさよならしたんだ!!という自信をつけたように感じられました。
『自分の中にはどんな鬼がいるんだろう?と、自分の気持ちに気づいてみようとする。
それを、お面の鬼に投影して表現してみる。
みんなの前で、自分の鬼を明らかにして、みんなで追い出そうとする。
追い出せた! と感じる。』
2歳児という小さな子どもたちが、しっかりとストーリー性をもって、節分という行事を肌で感じてくれたのだなぁと、感じさせてもらえるエピソードでした。
保育士たちが
どんな節分会にしたいか?
子どもたちにどんなことを伝える節分会にしていくのか?
をたくさんの時間をかけて話し合い、たくさんの時間をかけて準備してきました。
そのねがいはしっかりと子どもたちに伝わっているのだと思いました。
とっても純粋な子どもたち。
だからこそ、これからも一つ一つの行事をなぜ行うのか、何を子どもたちに伝えたいのかをしっかりと考え話し合い、準備していきたいと思っています。
by miki